BATジャパン - 環境保全

環境保全

事業とサプライチェーン全体から環境への影響を低減し、今後の気候変動リスクに備えるために尽力しています。


BATのビジネスは天然資源に支えられています。天然資源を確保し、その使用を最小限に抑えることは、私たちのパーパス「A Better Tomorrow™(より良い明日)」を実現する上で非常に重要です。グローバル企業として、BATはより広い社会に対して責任があることも認識しており、より環境に優しい明日のために、高水準の環境保全を推進しています。

目次

  •  気候変動への対応
  •  責任ある水資源管理
  •  廃棄物削減
  •  生物多様性の確保
  •  BATジャパンにおける環境保全の取り組み

気候変動への対応

気候変動の影響は、BATの事業やサプライチェーンだけでなく、私たちが事業を行っている自然環境や地域社会にも影響を与える可能性があります。リスクはますます複雑化しており、農作物の収穫量への潜在的な影響、流通網や地域社会の生活への混乱、基本的人権である飲料水へのアクセスの減少などが考えられます。

気候変動リスクと機会に対処することは、BATのビジネスの持続可能性の鍵を握っています。天然資源へのアクセスを確保するために、私たちは気候変動に強いビジネスを構築し、サプライヤーと密接に連携して気候変動から生じるリスクに対処する必要があります。

BATでは2030 年までに自社事業全体(スコープ1とスコープ2)で、2050 年までにバリューチェーン全体(スコープ3)でカーボンニュートラルになることを目指すという目標を設定し、すでに以下のような取り組みを行っています。

  •  よりエネルギー効率が高く負荷の少ない設備への更新など、工場のエネルギー効率の向上
  •  再生可能エネルギーの購入や自家発電を通じた、再生可能エネルギーの利用拡大
  •  車両の性能や燃費の向上など、物流と車両の最適化

責任ある水資源管理

気候の変化に伴い、水不足はますます大きな懸念事項となっています。この不可欠な天然資源を効率的に利用し、その影響に対処することは、私たちの責任であるとともに、ビジネスの持続可能性を実現するための優れた取り組みでもあります。

BATでは2025年までに自社事業で使用する水の総取水量を35%削減することを目標として掲げ、バリューチェーン全体で水の効率化を推進しています。工場やオフィスなどの各施設で水資源をより効率的に使用したり、契約農家のために持続可能な農法を展開したりしています。

廃棄物削減

地球資源の持続不可能な使用や、廃棄されたプラスチックが環境や野生生物にダメージを与えることへの懸念が世界的に高まっています。消費者の間でも、より環境負荷の低い製品への関心が高まっています。

資源を効率的かつ革新的に活用し、環境に配慮した意思決定を行うことで、私たちは直接的な環境への影響とビジネスの持続可能性の両方に対処することができます。消費者により良い製品を提供し、事業運営に効率性をもたらし、従業員にイノベーションの機会を提供し、地球への環境負荷全体を低減することにつながります。

BATでは循環型経済(サーキュラーエコノミー)の原則を採用し、2025年に向けて以下の目標を掲げています。

  •  不要な使い捨てのプラスチック包装をなくす
  •  プラスチック製パッケージの100%を再利用、リサイクル、または堆肥化できるものに
  •  すべてのプラスチック包装材に平均30%のリサイクル素材を使用
  •  契約農家がたばこの養生に使用する木材は、100%持続可能な資源から調達

生物多様性の確保

BATのビジネスは、現在も将来も、綺麗な水や健康な土壌などの天然資源、そして生物多様性に頼っています。私たちの製品の誠実さと品質は、たばこのサプライチェーンを確保することにかかっています。

しかし従来の農法は資源を大量に消費し、森林破壊、汚染、環境悪化の原因となる可能性があります。持続可能な農業の実践は、 農村の繁栄に役立ち、 森林破壊やその他の環境悪化から身を守ることに繋がります。

このため私たちは、世界をリードするリーフサイエンスと、直接契約農家や農村をサポートする専門的な現場技術者の強力なチームを通じて、持続可能な農業を推進しています。世界中の8万4,000人以上の直接契約農家と協力して、たばこ葉栽培がもたらす生物多様性への影響に対処するとともに、農村の生活を向上させ、気候変動に対する農家の耐性を高めるのに役立つ持続可能な農法を開発、導入しています。

具体的には次のような取り組みを行っています。

  •  農薬の使用を最小限に抑える総合的害虫管理、水と農薬の使用を削減するドリップ灌漑や浮き床など、当社のグローバルリーフ農学センターが開発したツールや技術の展開
  •  たばこ葉の感想に使用する木質燃料の持続可能な使用を促進。また、森林破壊に対処するため、燃料使用量を最大30%削減する効率的な乾燥技術を導入する農家を支援
  •  環境のベストプラクティスに関する継続的なトレーニングおよび能力の習得・構築の支援を提供

BATジャパンにおける環境保全の取り組み

BATジャパンにおいても、リサイクル推進や環境配慮型パッケージ導入といった廃棄物削減に向けた取り組みや、CO2排出量削減などの気候変動対策などに取り組んでいます。

廃棄物削減:加熱式たばこデバイスのリサイクル推進

2020年から一般社団法人日本たばこ協会が実施するリサイクル事業に参画し、加熱式たばこ機器であるglo™含め各種の加熱式たばこデバイス本体を対象としたリサイクルに取り組んでいます。加熱式たばこ市場の成長に伴い、廃棄方法にお困りのお客様や、リサイクルに対するお客様の関心の高まりがみられたことから、たばこ業界の自主的な取り組みとして使用済み機器等の回収を全国で開始しました。

詳細は こちら のプレスリリースをご参照ください。

廃棄物削減:環境配慮型製品パッケージの導入

2021年に発売したglo™ pro slimより、これまで以上に環境に配慮した製品パッケージを導入しました。従来の外箱よりコンパクト、かつ再生紙を活用し、紙材料を削減しています。また、加熱式たばこデバイスの保護フィルムを除外することで使い捨てプラスチックの使用量を削減しているほか、従来同梱していたACアダプターを付属品から省くことで電子ごみの削減にも取り組んでいます。2022年に発売したglo™ hyper X2からは外箱のプラスチック包装フィルムも排除するなど、さらなる脱プラスチック化を進めています。

気候変動への対応:ハイブリッド車の導入

たばこ製品は全国各地のコンビニエンスストアおよび一般たばこ取扱店で販売されていますが、その各販売所には営業員が一件ずつ、営業車を使用して巡回し、新製品などについてご説明しています。その営業車について、2017年よりハイブリッド車の導入を進め、2021年には90%以上のハイブリッド車の導入を達成しました。これにより、脱炭素に向けた二酸化炭素排出量の削減に寄与しています。

カーボンニュートラル宣言と計画書

 2024年 カーボンニュートラル宣言と計画書 日本語版 (1,794 kb) 

 2024年 カーボンニュートラル宣言と計画書 英語版 (1,643 kb) 

従業員の環境意識向上の取り組み

オフィスの紙コップ撤廃

従業員の環境保全意識を高めるため、本社オフィスにおいて使い捨て紙コップの使用を廃止しました。

Walk the Talk Campaign(ウォーク・ザ・トーク・キャンペーン)

歩いた歩数に応じた金額をNPOへ寄附するというBAT社員参加型の環境保護啓発キャンペーンです。車を使わず歩くことによる二酸化炭素排出量の削減、社員の健康増進、寄附を通じた社会貢献の3つを目的に、環境月間である2022年6月に実施しました。ゲーミフィケーション要素を取り入れ、社内SNSを活用しながら複数グループ対抗で歩数を競い合った結果、多くの社員が積極的に参加。わずか1か月の間に北アジア地域(日本・韓国)で合計約1,280万歩を達成し、NPOへ寄附いたしました。